今年取得したFA権を行使せずに残留した広島野村祐輔投手(30)が10日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の1億2000万円プラス出来高の2年契約(金額は推定)でサインした。

今季はシーズン初登板初勝利を挙げるなど4月は2勝0敗で滑りだすも、その後は安定感を欠いて交流戦期間中に2軍降格となった。7月の再昇格後は安定感を取り戻し、後半戦だけで3勝をマーク。ただ、4年ぶり2度目の登板回数100イニング以下にとどまり、6勝5敗、防御率4・06に終わった。「悔しいシーズンになったので、この思いを忘れずに、来年優勝できるようにやっていきたい」。不本意な1年となり、来季へ巻き返しを誓う。