レアードには握らせません! オリックスが14日、大阪市内のホテルで入団会見を行い、育成ドラフト1位の佐藤一磨投手(18=横浜隼人)が、ロッテの主砲レアード斬りに意欲を見せた。

「父がすし屋なので。握らせたくないですね」

レアードは本塁打を打った際、パフォーマンスとしてすしを握るポーズを見せる。だが本塁打を浴びた挙げ句、野球選手にすしを握られては実家の看板が泣く。育成指名のため、レアードと対戦するには支配下選手登録される必要がある。もちろん気合十分だ。

「1日でも早く1軍のマウンドに立ちたい。001番の00が取れて、1番をつけるのが目標です。名前にも一が入っているので、こだわりがあります」

神奈川・藤沢市ですし店「二代目笑楽」を営む父・大磨さんから「(店を)継ぐ必要はない。好きなことをやりなさい」と背中を押されてのプロ入り。そんな父が作る料理で大好物は? 「家で父はあまり作らないので。母のドライカレーが好きです」と笑わせた。

189センチの長身から投げ下ろす直球が武器の最速146キロ左腕。「ここまで育ててくれた両親に感謝ですね。自分の商売道具は体なので」。レアードにすしを握らせず、親孝行な勝利を届ける。【真柴健】

◆佐藤一磨(さとう・かずま) 2001年(平13)4月16日生まれ。神奈川・藤沢市出身。横浜隼人では甲子園出場なし。19年オリックス育成1位入団。最速146キロの直球と切れ味鋭いスライダーが武器。左投げ左打ち。189センチ、88キロ