セパ交流戦が始まってから今年で16年目になる。ソフトバンクが優勝した昨年は初めてルーキーの首位打者が誕生した。オリックス中川圭太内野手(23)だ。打率3割8分6厘。ドラフト7位入団の野手が、梅雨知らずの大暴れ。首位打者に輝くとは、本人だって、つゆ知らず?

6月15日の阪神戦で火がついた。ここから後半9試合すべてで安打を放つ37打数18安打の4割8分6厘。前半戦の2割7分3厘(33打数9安打)を一気に引きあげた。広島戦では14打数8安打の5割7分1厘。たぶん「セは好き(世話好き?)な頑張り屋」です。

パの戦いに戻ると、打率は落ちた。7月は1割6分7厘だった。セパ交流戦の疲れが「パパ直流戦?」に出たのだろう。プロ1年目は、111試合に出場して364打数の105安打。規定打席に届かなかったものの、2割8分8厘でシーズンを終えた。

セの新人王村上(ヤクルト)の安打数が118。中川の1軍昇格が1カ月遅れだったことを考えると、いい勝負といえた。ドラフト指名時には「PL最後の戦士」と注目された。これからは「PL(パ・リーグ)最高の打者」を目指して励みたい。【米谷輝昭】