令和の怪物、石垣島に上陸-。ロッテのドラフト1位、佐々木朗希投手(18=大船渡)ら若手22選手が26日、春季キャンプ地の沖縄・石垣島に先乗りした。27日からの5日間で、亜熱帯の気候に体を慣らす。

3時間10分のフライトを経て、南ぬ島石垣空港に降り立った佐々木朗を、100人近いファンが出迎えた。慣れ親しんだ学ランではない。「オーダースーツSADA」製の球団公式グレースーツに、紫色のネクタイ姿。背筋を伸ばし「新鮮です」と笑った。

雨が降り、空港ロビーでの会見になった。夕方でも気温22度。「暑いし、ジメジメした感じ」という第一印象の南の島。高校時代に関西・北陸遠征はあったが、沖縄は初めてだ。「温度と湿度に慣れて、そういうところに苦労しないようにしたい」と見据えた。

天もゴールデンルーキーに味方する。27日以降の石垣島は晴れ間も多い予報。一方で、関東地方は今後5日間は雪や雨の予報が多く、気温も低い。関東で自主トレを続けていた場合は、キャンプイン直前の調整が難しくなっていた可能性が高い。「寒いので、早く行きたいと希望する選手が多かった」(井口監督)という狙い通りの展開になっている。

25日までの新人合同自主トレでは、キャッチボールの強度も高まってきた。「やれることは増えるので、いい仕上がりにしたいです」と1軍でのキャンプインに備える。現時点では、2月14日以降の1軍遠征には同行せず、同25日まで石垣島で鍛錬に励む予定。実りの1カ月が始まる。【金子真仁】