阪神福留孝介外野手(42)がロッテ入りが決定した元チームメートの鳥谷へエールを送った。10日のDeNAとのオープン戦(横浜)が天候不良で中止。球場入りした際、同じタテジマで7年間プレーし、ともにキャプテンマークも付けた鳥谷への思いを語った。今度は敵味方に分かれ、早ければ交流戦で実現する再会を心待ちにした。

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福留に安堵(あんど)の表情が見られた。阪神に移籍した13年からともにプレーした鳥谷の移籍先がロッテに決まった。雨の横浜スタジアムで、自分のことのようにうれしそうに口を開いた。「すごい心配していたので。本人が一番、ホッとはしてると思うけど、僕らも決まって良かったと。それはすごく思います」。所属先が決定した「元チームメート」のことを素直に喜んだ。

また同じプロ野球選手としてグラウンドに立てる。球界最年長42歳は、38歳にエールを送った。「またこれから同じプロ野球としてやるわけだから、頑張ってほしいなと思う」。昨季は外野手最年長、内野手最年長として互いにチームを支えてきた。野球に取り組む姿勢、準備などは若手の手本で、その背中に多くの学びが詰まっていた。

虎の「C」マークを引き継いだ仲でもある。鳥谷は12年から5年間キャプテンを務め、福留が後を受けて17年から2年間務めた。鳥谷の負担軽減を考慮した福留は主将交代を「(Cマークを)預かる」と表現していた。鳥谷が2000安打を達成した17年には、花束を持ってダッシュで塁上へ祝福に向かう福留の姿があった。ベテラン2人がチームを引っ張り、支え、成長させてきた。

鳥谷は16年間過ごした阪神を去った。リーグは違えど、今度は交流戦での対戦が待っている。福留はロッテ鳥谷の姿を想像しながら、その時を待ちわびた。「僕らも楽しみだし、向こうも楽しみにしているんじゃないですか」とニヤリ。現時点の日程では、5月26日からの開幕カードで3連戦が組まれている。球場は甲子園だ。違うユニホームを着た2人がグラウンド上で再会する日を、ファンも本人たちも心待ちにしている。【奥田隼人】

○…新型コロナウイルスの感染拡大でセ・パ両リーグで開幕延期を決めたことを受け、福留は最善の準備を進めていく考えだ。「仕方のないことだし、僕らは決められた日程の中でやっていくしかない。その条件は全員、一緒なので。決まったことに僕らは従って、自分たちの準備をしっかりとするということじゃないですか」。球界の決定を冷静に受け止めたベテランは、雨が降るグラウンドでランニングなどで体を動かした。