さらなる開幕延期と練習試合取りやめを受けて、ヤクルト高津臣吾監督は「ちょっとえらいことやね」と頭を悩ませた。広島遠征出発前の羽田空港で取材に応じ「いろいろ想定はしてたけど、もう1回考え直さないと。1カ月のびると難しいね」。各選手の調整を組み直す必要に迫られた。

一斉練習では個々に対応できない。「1人ずつとはいかなくてもみんなスケジュールを組んであげて。ベテラン、若手関係なく」。投手と野手のスケジュールは分ける方針。投手の中でも先発組とリリーフ組、野手もポジションや年齢でグループ分けしてメニューを組むことになりそうだ。

現状、2軍戦は行われる。拠点は神宮と戸田のまま「ファームに出すよ。1軍も全部をキャンセルせずに(練習試合を)やるかもしれない。一存では決められないけど」。4月3日から組まれていたDeNA戦など、数は減らしつつ、遠征を伴わない実戦は確保したい考え。「けが人も多いし、プラスに考えていきたい」と話した。【鎌田良美】