日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、延期となった東京五輪について率直な思いを口にした。25日、2軍練習試合・西武戦(鎌ケ谷)に「4番一塁」でフル出場。試合後、侍ジャパン入りが期待される若きスラッガーは「(開催までの)期間も延びましたし、その分(自分の)可能性も広がると思う。その可能性にしっかり挑戦したい」と話した。

東京出身。地元での五輪出場という夢を抱き続けてきた。昨年末には「しっかり開幕から猛ダッシュでアピールしたい」と意気込んでいた。1年後へと仕切り直しとなった分、さらにレベルアップする。

この日の試合では、視察に訪れた栗山監督に猛アピールしてみせた。1回1死一、二塁の好機に、昨季7勝を挙げた西武今井のチェンジアップをとらえ、右前へと運ぶ先制打。「初回でチャンスでまわしてくれたので、積極的に打ちにいこうと思っていた」。24日同戦での今季1号に続く快音に「自分の中ではそんなに感覚は悪くないので、失わないようにというか、良い形の打席がたくさん増えれば。どんな試合でも少しでもいいプレーをたくさんできればと思っている」と、1つずつ積み重ねていく。【山崎純一】