「ケツ森」があらわになった。楽天ドラフト5位の福森耀真投手(22)が26日、楽天生命パークで行われた紅白戦で、1軍合流後初の実戦登板を果たした。

白組の2番手でマウンドへ。自慢の尻を軸に放たれた、この日最速150キロの直球で押し切り2回1安打無失点。愛称「ケツ森」定着を熱望する右腕は「天然芝の緑がきれいでした」と初登板の本拠地で躍動した。

最速154キロを誇る秘ケツはケツにある。尻周りは107センチ。日米通算201勝のトルネード、野茂英雄氏のプロ入り当時の109センチに匹敵する。「自分では分かりませんが周りから『デカいね』とよく言われるので『あ、デカいんだなぁ』と」。九産大時代に週2回、最高230キロのスクワットで張り上げた。

全23球中15球が直球で平均148キロ。100キロで縦に割れるカーブが1球。残り7球は「指にかからないと真っスラするんです」と140キロ前後のくせ球でフライも打たせた。1月の新人合同自主トレ初日から体調を崩し、新人3投手の中で唯一キャンプから2軍調整が続いた。「かみしめながら投げました。少し出遅れたので1カ月はプラス。開幕1軍に残れるように頑張ります」と、どんケツからまくり上げるケツ意を示した。【桑原幹久】

▽楽天三木監督(福森に)「制球は課題が多いけど、腕を振って強い球を投げられていたことはよかった」

▽楽天伊藤投手チーフコーチ(福森に)「ボールが強い。ポテンシャルの高さを見せてもらった」