巨人は3日、坂本勇人内野手(31)、大城卓三捕手(27)に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表した。NPBとJリーグが委嘱した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の専門家は以下のようにコメントした

専門家チーム座長の賀来満夫・東北医科薬科大特任教授の話 抗体検査でIgG抗体が確認されていることから、2人の選手とも感染から回復して、かなりの時間がたったと思われる。よって他人に感染させるリスクは高くないと推察されるが、感染防止に努めるという判断に立って練習試合を中止し、濃厚接触者を特定してPCR検査を実施するという慎重な判断は支持したい。

専門家チームのメンバーで、政府の専門家会議の委員も務める舘田一博・東邦大医学部教授の話 PCR検査結果からは、ウイルスの遺伝子量がかなり少ないと考えられる。一方で、念には念を入れて入院待機をさせるという球団の判断は妥当。今回の検査によって、抗体検査をウイルス・キャリアーのスクリーニングに応用できる可能性が示唆された。抗体検査でスクリーニングし、陽性者に対してPCR検査を実施するという対応も考えていいのではないか。