甲子園にファンが戻ってきた! 有観客試合初日のこの日、甲子園は午後4時に開門した。試合が始まると、ファンは拍手やメガホンをたたいて選手に声援を送った。

阪神ファンの曽我部始さん(50代)と優子さん(40代)は、この日のために購入した阪神柄のマスクを着用。元々この日のチケットを持っていたが、ネットで再購入した際は約1時間ほど購入までに時間がかかったという。毎年6回ほど観戦。メガホンやジェット風船を使って応援していたが、新たな応援方法を事前に調べ、この日はジェット風船の絵と「勝つで」の文字が書かれた手作りボードを持参した。始さんは「やっと来たな、という感じです」と笑顔だった。

甲子園の年間シートを6年連続で買っていたという淀谷浩二さん(50代)は、今季ここまでの試合はテレビ観戦。「今日のチケットが発売されてすぐに買いました。中で買えるか分からないので、軽食を持ってきました。消毒や手洗いはこまめにしようと思います」と新型コロナウイルス感染予防もばっちり。淀谷さんとともに訪れた大高太治さん(43)は、阪神西勇のユニホームを着用。この日が初観戦で「静岡県出身で中日ファンだったんですが、大阪にずっと住んでいるのでみんなと楽しもうと思って、今年から阪神ファンになりました。めっちゃ楽しみにしていました」と心待ちにしていた。

阪神ボーアのユニホームを着た渡部裕之さん(54)「2、3週間前に買いました。キャンプでも見ていたし、ボーアにかけな仕方ないと思っていた。買うか正直迷いましたが…昨日打ったから着られました!」と急ぎ足で球場へ。誰もがこの日を待っていた。