日本ハム上沢直之投手が、カード初戦できっちり仕事を果たした。強力な西武打線を相手に6回途中4失点で2勝目。「今日は、とりあえず勝てたのがよかった。でも、もう少し長いイニングを投げないといけない」と反省したが、降板までにやるべきことは、やった。

有言実行で、立ち上がりから意識的に内角を攻めた。登板前から「(連戦の)最初に、インコースはいかなきゃいけない」と話していた通りに、初回の3番山川には内角へツーシームを2球。2回は5番中村にも初球に内角高めのツーシームでえぐった。「あと5試合あるので。先に(体に)近いボールを見せておかないといけないと思ったので、それはできてよかったです」とカード2戦目以降も並み居る強打者に踏み込ませない布石を打った。

故障明けで初めて中6日の先発を任されて連勝も「もう少し長いイニングを投げないとダメ」。喜びは控えめだが、重要なカード初戦で力を発揮できる、頼りになる右腕の力投で4位に浮上。借金返済、上位浮上へ、今カードも幸先よくスタートを切った。

▽日本ハム横尾(5回に6点目の中犠飛)「上沢が頑張っていたので、なんとか1点ずつ追加点を取りたいという気持ちが、結果につながった。最低限の仕事はできたので良かったです」