阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が左ふくらはぎの張りから実戦復帰2試合目でアーチを放った。

ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)に「5番DH」で先発し、3回1死走者なしで中日笠原の140キロ直球を左翼ネットへ突き刺した。「普通通りに打てたよ。自分のスイングができたね」。詰まった当たりで左飛と勘違いしたのか、ベンチへ戻るそぶりを見せたが、怪力で柵越えにしていた。

2回には中前打、5回には四球を選んで予定の3打席は全て出塁。約1カ月ぶりの実戦復帰となった前日18日は3打数無安打だったが、復活の兆しだ。この結果を受け、中日戦後に矢野監督は「今すぐ(昇格)ということは考えていない」と話したが、「これもチーム状況にもよる。しっかりいつ呼ばれてもいいように調整してもらいたい」と、打線の起爆剤として期待を寄せた。

マルテも「日に日に状態が良くなってるよ」と調整は順調の様子で、20日は三塁守備に就く予定だ。来日2年目の助っ人が虎の救世主になる。【只松憲】