阪神小幡竜平内野手(20)が30日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、380万円アップの年俸1100万円でサインした。会見では「(金額を)上げていただきました。(会見場に)来る前にすごく緊張しました」と初々しく笑みを浮かべた。

高卒2年目の今季は8月下旬に1軍デビューし、阪神では25年ぶりの10代野手による打点も記録した。54試合出場で打率2割2分、7打点、3盗塁と奮闘。チームが新型コロナウイルス禍に揺れる中、シーズン終盤はスタメン出場の機会も増えた。それでも慢心はない。

「スタメンで出させてもらう機会も多かった。チャンスの中で勝ち取れなかったのが一番悔しかった。(課題は)走攻守すべてですけど、守備で(1軍に)上がってきて守備ですごく迷惑をかけた。もう1度守備を見直して、まずは守れる選手になれるように自分に言い聞かせて取り組んでいきたいです」

みやざきフェニックス・リーグでは二遊間だけでなく一塁守備も経験。今後は1軍定着を目指し、鳴尾浜で走り込み、ウエートトレを軸に体を作っていく。

この日は金銭トレードで巨人から山本が加入することも発表された。同じ二遊間を争うライバルがまた増えるが、「毎年のこと。絶対に負けないように、レギュラーを取れるように頑張ります。自分の将来像としては1番ショートを目標として頑張っていきたい。(開幕から)レギュラー争いに食い込んでいけるように」と力を込めた。(金額は推定)