日本ハム栗山英樹監督(59)が、外国人選手を取り巻く状況を憂えた。

25日紅白戦(名護)で、王柏融が指名打者で実戦初出場。投ゴロ、空振り三振と2打数無安打に終わった。台湾から来日後、約2週間の隔離期間を終えて、1軍キャンプに合流してから12日目。王柏融本人は「(状態は)悪くない。ボールの見え方もイメージに近い」としたが、本調子からは程遠い姿を目にした指揮官は「やっぱり隔離期間は大変だな」と、眉をひそめた。

新型コロナの影響による海外からの入国制限により、チームでは昨季8勝を挙げたバーヘイゲンら外国人4選手の来日のめどが立っていない。王柏融も本格的な実戦復帰は、外野守備が出来るようになってからとなる見込み。栗山監督は「うちの外国人選手は、いつ来るんだよ? 参ったな」と、悩ましげだ。

球団は海外に滞在中の4選手の練習状況を、映像などで日々確認している。3投手はブルペンで調整も、実戦感覚を取り戻す練習は、当然、難しい。吉村ゼネラルマネジャー(GM)は「いろいろなことを想定して考えている」。助っ人に頼らず開幕を迎えるケースも、覚悟している。【中島宙恵】