巨人秋広優人内野手が高校生活最後の一戦に臨む。2日、東京ドームでの1軍全体練習に参加。最後の1人になるまで居残りでバットを振り込んだ。プロ入り後初の本拠地でのプレーに「夢の場所というか。小さい時にスタンドから見ていた場所。すごく新鮮だなと。明日は高校最後の試合なので高校生らしく頑張りたい」と意気込んだ。

3日のヤクルト戦後の4日は二松学舎大付の卒業式が控える。東京ドームと目と鼻の先にある文京シビックセンターで高校3年間をともに歩んできた友と再会する。「明後日は試合には出られないですけど卒業式は出られます」と1月中旬の新人合同自主トレから続いた先輩だらけの生活から1日だけ解放される。

門出を祝う豪華な“卒業記念”も手にした。打撃練習中に長嶋終身名誉監督に呼び止められ「伝説の選手。大先輩の大先輩で、すごい方。会えてうれしかった。『いろいろ大変なこともあると思うけど頑張ってね』と声をかけていただいた」。ミスターからの“祝辞”に感激した。

2月のキャンプ中に2軍から1軍に抜てきされ、実戦10試合で打率3割2分3厘と猛アピール。王貞治以来62年ぶりの高卒野手新人の開幕スタメンも夢じゃない。身長2メートルの秋広なら松井秀喜でも届かなかった高みに手が届くかもしれない。【為田聡史】