巨人ドラフト5位の秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が、マルチ安打を放った。

2回の第2打席、2死一、二塁、日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)の外角高め147キロ直球を左前打とした。

続く第2打席は低めの変化球に三振を喫したが、7回先頭の第3打席では、日本ハムの右横手投げ鈴木健の143キロ直球を中前に運んだ。この日2本目の安打を放ち、お役御免。代走の増田大と交代でベンチに下がった。

184センチ、106キロの日本ハム中田も驚く体格だ。6日の同戦、07年の坂本以来となる球団高卒新人のオープン戦での安打を放った。その際、一塁ベース上で中田から「『でけーから近くにあんまくんな』みたいな(笑い)。笑いながら言われました」と声をかけられたことを明かし、「テレビで見てた方。そういう方と話せるのはうれしいというか、ありがたいです」と感謝した。

オープン戦2試合で放った3本の安打はいずれも直球。「(プロ入り当初は)真っすぐより変化の方がレベルの違いを感じたが、だんだん真っすぐの強さを感じてきた。まっすぐに対応できるようにというのは意識してます」と直球に振り負けることなく、身長2メートルの体が持つパワーではじき返した。変化球の対応については「キレだったり変化の鋭さは今までと違う。そこはもっと経験を積んで、慣れていければ良いなと思います」と適応へ模索を続けている最中だが、まだ高校を卒業したばかりの18歳。可能性は計り知れない。

◆秋広優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日、千葉県生まれ。二松学舎大付(東京)では投打二刀流で投手として最速144キロ、打者として23本塁打。趣味はカラオケとボウリング。十八番はサザンオールスターズの「TSUNAMI」で、ボウリングの最高スコアは199。200センチ、95キロ。右投げ左打ち。足のサイズは32センチで高校からスパイクは特注。ジャイアンツ寮の自動販売機より大きい。