日本ハム打線が、またもマー君を攻略した。相手先発の田中将大投手(32)から、7回までに8安打で4点を奪い、首位たたきに成功した。

1回1死二塁で、近藤健介外野手(27)が先制の左中間適時二塁打。5回には、初球のカーブを中堅右に運び「入団1、2年目は全く歯が立たなかった。自分も成長できているのかな」。8年ぶりの対戦で難敵から念願の初安打を放ち、照れ笑いした。

この日の8安打中6本が田中将のファーストストライクを捉えたもの。近藤は「狙っていない球なら、空振りでもいい。変に当てに行くのはもったいない。(田中将は)丁寧に投げるし、要所のコントロールもいいので、早いカウントからというのは心掛けていた」と、うなずいた。

4月17日(東京ドーム)に続いて、マー君相手に2連勝。札幌ドームで無類の強さを誇っていた相手右腕に、14年ぶりに土を付け、2カードぶりの勝ち越しを決めた。栗山監督は「それは、たまたま」と言いながらも「皆が束になって、1つになってやらないといけない空気は出ていた」。最下位とはいえ、首位楽天に3・5差。“コロナ・ショック”から立ち直り、上昇気流に乗ってきた。【中島宙恵】

◆4月17日・日本ハム対楽天(東京ドーム) 日本ハムは先発上沢が7回3安打1失点、8回から宮西-杉浦とつなぎ締めた。打線は初回に4番中田が、国内復帰戦となった楽天先発田中将から、シーズン1号となる2点本塁打、2回には石井がソロ本塁打で3点目を挙げた。田中将が5回3失点で降板した後、日本ハムは1点を追加し4-1で勝利。11年から13年にかけて13連敗を喫していた難敵から白星を挙げた。

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▽日本ハム五十幡(「1番中堅」でスタメンデビューも4打数無安打) 最初すごく緊張した。結果を残せなかったのは残念だけど、1軍の試合にフル出場できたことがよかった。