ソフトバンク栗原陵矢捕手(24)が、日刊スポーツのインタビュー企画「鷹く! 羽ばたけ」にオンラインで応じた。昨年レギュラーに定着し、日本シリーズMVPを獲得するなどブレークした7年目の若鷹は、今季は打線の中軸としてさらに欠かせぬ存在になった。自身の成長を感じる部分や、侍ジャパン候補にも挙がる東京五輪への思いなどを語った。【取材・構成=只松憲】

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―今季は打率3割前後で好調を維持。ここまでを振り返って

栗原 調子に大きな波はなくこれているのかなとは思います。(調子が)悪くなった時とかでも、しっかりと練習内容であったり打席での考え方を見直す。去年1軍で1年間やらせてもらった分、いろいろ引き出しが増えたかなと思っています。

―開幕前には小久保ヘッドコーチから打つ瞬間に腰を逆方向にひねる「ツイスト打法」を指導された。収穫はあったか

栗原 あります。自分は(体が)開いてしまう癖があるので、意識することによって反対方向への安打も増えたと思います。(今季は内野安打を除く68安打中35安打が中堅から左翼方向)

―昨季と比べてメンタル面での成長は

栗原 感じています。1試合ノーヒットに終わっても、次の日に引きずらないようにという切り替えはうまくできています。

―東京五輪の代表候補に挙がった。侍ジャパンへの意欲は

栗原 東京でやるオリンピックは一生に1回かなと思います。もちろん「出たい」という気持ちはあります。

―春江工高3年時には、U18日本代表で主将。世界での経験は大きい

栗原 その経験は本当に大きかったと思います。でも今回はまた違うと思います。(プロの代表は)全然分からないですね…。

―チームではクリーンアップを任されている

栗原 僕は打順に関しては何も考えていません。(得点圏でも)打撃は特別変えることはないです。

―シーズンはまだ中盤。応援してくれるファンに向けて

栗原 本当に変わらず、やっていくことだけですね。やれることを1試合1試合やっていくだけです。

◆栗原陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日、福井県生まれ。春江工では2年春にセンバツ出場。3年時はU18日本代表で主将。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。3年目の17年6月13日巨人戦で1軍デビュー。20年はロッテとの開幕戦でサヨナラ打を放つなど自己最多の118試合に出場し、打率2割4分3厘、17本塁打、73打点。巨人との日本シリーズではMVP。178センチ、78キロ。右投げ左打ち。

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