東京オリンピック(五輪)の日本代表に内定した中日大野雄大投手(32)が16日、バンテリンドームでの練習後に取材対応し「金メダルをとりたい」と目標を明確に掲げた。

日の丸を背負うのは悲願だった。プレミアは2度経験しているが、五輪代表はもちろん初めて。「東京五輪が決まったときから選ばれることを目標にここ数年プレーしてきたのでうれしいし、選んでいただいて感謝しています」と素直に喜びを語ったが「選ばれて終わりではなく、金メダルをとって初めて喜べる」と改めて目標達成への決意の強さを示した。

稲葉監督は貴重な先発左腕として期待していることを明かしたが「大会が始まって実際やってみないとわからない。いつでもどこでもやります」とリリーフ役も辞さずの覚悟も明かした。

今季はここまで3勝4敗、防御率3・49と本調子ではない。だが、昨季も開幕から7戦目の初勝利から状態を上げ、10完投(6完封含む)、防御率1・82で沢村賞を手にした。11日の西武戦で3勝目をマークした後、登板間隔が開くために出場選手登録抹消の手続きを取ったが、次回は22日の阪神戦(バンテリンドーム)での先発が有力視される。夏場に強い左腕が悲願の金メダル獲得に貢献する。

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