ファンに感動と勇気を与える。巨人中川皓太投手(27)が16日、東京五輪内定選手に選出された。川崎市のジャイアンツ球場で行われた1軍練習後、大舞台への意気込みを語った。内定を知らされた時の心境について「まさか自分が選ばれるとは思っていなかった」と驚きの表情を見せ、続けた。「でも選んでくれたということは少なからず期待は少しはされていると思う。その期待に応えられるように頑張りたいと思います」と謙虚に意気込んだ。今季は31試合に登板し、2勝2敗14ホールド、防御率3・64。連投に回またぎなど、フル回転で投手陣を支える活躍を見せ、東京五輪の切符をつかみ取った。

稲葉監督からは左打者の内角をえぐるツーシームを高く評価された。「左投手として対左という場面で投げることが多いと思う。パワーがある打者にはインコースをどんどん突いて、しっかり自分らしい投球ができれば」とリリーフとして自らの役割を全うする。

24年のパリ五輪では野球は種目から外れる。「このタイミングで選ばれたっていうのはすごく光栄なこと。感動や勇気を与えられるように頑張りたい。なんとか金メダル獲得できるように頑張りたい」と明確に頂点に目標を定めた。【小早川宗一郎】

侍ジャパンメンバー表はこちら―>