東京五輪の卓球日本代表、伊藤美誠(20)が始球式でワンバン投球を披露した。ジャビットと同じ背番号「555」の巨人のユニホームを着用。五輪で1000人以上いる日本選手団の中で割り振られた番号だったという。ワインドアップで大きく振りかぶった投球はワンバウンドで捕手大城のミットに収まった。

事前に意気込んでいた「ドストライク」とはならず、思わず苦笑いを浮かべながら右手で顔面を覆った。「ドストライクを狙っていたので悔しい気持ちはあります。リベンジさせてもらうために、世界選手権優勝して来ます。良い目標ができました」と卓球で頂点に立ってマウンドに戻ると誓った。

伊藤は、8月に開催された東京五輪に出場し、混合ダブルスで金メダル、女子団体戦で銀メダル、女子シングルスで銅メダルを獲得。閉会式では侍ジャパンのメンバーだった楽天田中将や広島鈴木誠らとも交流。「卓球をしたいと言ってくださって、チキータとか逆チキとかをやりたいって。鈴木さんが『逆チキ逆チキ』ってずっと言っていて、卓球をやってみたいと思ってくれるのはすごくうれしいなと思いました。また違う形でもお会いできたらすごくうれしいなと思います」と再会を期待した。