西武岸潤一郎外野手(24)が自身初のサヨナラ打を放ち、最下位転落の危機を救った。同点の9回2死二、三塁。「前の打席でチャンスで打てなくて、その悔しさだけを思いながら、絶対に打ってやる」と気合を込め、フルカウントからの変化球を右前にはじき返した。勝ち越しの好機だった7回2死一、二塁ではボールを引っかけ、三ゴロに凡退。直後に辻監督から助言を受け、逆らわずに右方向におっつけた。歓喜の瞬間、9回無死一塁で犠打を失敗した岡田から激しく抱きつかれ「心の底からうれしかった。最高です」と跳びはねた。

 

▽西武辻監督(岸のサヨナラ打に)「相手も満塁で森友哉を迎えたくない中で、しっかりコンパクトに引きつけて打ってくれたというのは、彼の自信になる」