オリックスが1996年(平8)以来、25年ぶりにパ・リーグ優勝を決めた。27日、2位ロッテが楽天に敗れて決定。京セラドーム大阪で待機していた中嶋聡監督(52)をはじめ、ナインが喜びを爆発させた。

宮城もとびきりの笑顔で歓喜の輪に加わった。高卒2年目は先発ローテの一角を担い、13勝4敗、防御率2・51。主役の1人で、新人王候補の最右翼だ。

優勝を決め「きっちりやりきれるか、1年間、不安ばかりでした。チームに迷惑を掛けながら頑張れた」と声をはずませた。お立ち台で目が潤んだのは、10月1日、京セラドーム大阪でのソフトバンク戦だ。7回1失点で12勝目。「1勝目から11勝目までは正直、実感が湧いていなかった。でもあの試合は勝ち切れた。だから、どの1勝よりも大きかったんです」。負ければV争いから後退した21日西武戦でも「大きな1勝」を手にした。シーズン最終戦に先発する山本へ、優勝へのバトンをつないだ。

球宴ファン投票でパ・リーグ先発部門1位、後輩がアタッチメントを付け忘れるハプニングで突然の五厘刈り…。グラウンド外でも話題を振りまいたが、開幕2戦目の先発に抜てきされた実力はホンモノだった。