阪神からドラフト4位で指名された智弁学園・前川右京外野手(18)が13日、大阪市内のホテルで契約金4000万円、年俸500万円で仮契約を結んだ。

高校通算37発の左打ちのスラッガーは「ここからもう1回頑張っていかないといけない。自分に対して厳しく自覚を持ってやっていくという気持ちが強くなりました」と引き締まった表情で語った。

球団は、20年ドラフト1位で近大出身の佐藤輝明内野手(22)、19年ドラフト2位で履正社出身の井上広大外野手(20)との「関西出身クリーンアップ」を期待する。前川も「最終的に阪神タイガースのクリーンアップを打って活躍できるように頑張りたい」と誓った。

ドラフト指名後は「体の芯の強さ」を意識してトレーニングに励んでいる。「体幹であったりウエートトレーニングであったりそういうところに力を入れて」。身長176センチながら体重は88キロとがっちりしたボディーをプロ仕様へと鍛えている。【前山慎治】(金額は推定)

▽山本スカウト 一番(の魅力)は甲子園での活躍と長打力、スイングの速さです。将来的に球団として期待しているのは佐藤輝、井上、前川とこの3人でクリーンアップを打てたらいいなと思っています。

◆前川右京(まえがわ・うきょう)2003年(平15)5月18日生まれ、三重県津市出身。白塚小1年から「白塚バッファローズ」でソフトボールを始め、一身田中では「津ボーイズ」に所属し、3年時に全国制覇。智弁学園では1年春からベンチ入りし、1年夏、2年夏の交流試合、3年春夏と甲子園に4度出場。今夏は6試合で打率4割5分5厘、2本塁打、7打点で準優勝。高校通算37本塁打。176センチ、88キロ。左投げ左打ち。

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