西武から初の「国立の星」が誕生した。ドラフト2位指名の筑波大・佐藤隼輔投手(21)と契約金7000万円、年俸1250万円(金額は推定)で入団合意。即戦力左腕の佐藤は、西武初の国立大出身投手になる。「国立からあんまりいない中で、自分がしっかり活躍することで、どういった道からでも通用するんだって証明できれば。そういういろいろな記録を残していきたい」と使命感を背負う。

国立大の直接指名された投手は過去10人と狭き門を突破。歴代最多勝利は元オリックス杉本(筑波大)の12勝で、10人通算でも14勝。プロで活躍するには難関が待ち受けるが「結果的にそういった記録をつくっていければいいなと思う。まずは自分自身がやるべきことをしっかりやっていきたい」ときっぱり。卒論は「投球能力向上に関する事例的研究」で、自らのフォームを分析する頭脳派左腕が、新たな歴史を築いていく。