「輝画伯」がデビューした。阪神佐藤輝明内野手(22)が甲子園で行われた「2022年新作グッズ内覧会」に参加。注目は同じ2年目の中野拓夢、伊藤将司とそれぞれデザインしたアートTシャツで、売り上げを勝負する。オンライン取材で仕上がり具合を聞かれ「100点! 100点です」とおちゃめに笑った。

デザインは虎に阪神のユニホームを着せ、バットを持たせて力強さを表現した。太字で「ドヤッ」という自信あふれる文言も付け加えられた。「強そうな感じで、われながらすごいいい絵をかけたんじゃないかな」と輝画伯の自画自賛は止まらない。制作時間は10分ほど。“商売敵”となる中野、伊藤将のデザインと見比べて「味があっていいんですけど、やっぱり僕のやつが1番かなと思います」と続けた。売り上げも自信を持って「僕がトップかなと思います」と予想した。

仁川学院高1年の美術の授業で描いた「甲子園の絵」では、スタンドを細かいところまで丁寧、繊細に表現し、手先の器用さが見て取れる。「そんなに描いてこなかったんで得意とか全くない」と照れ笑いした佐藤輝は、ほかに香水も監修。10種類以上の中から清涼感と甘い香りがするフルーティーフローラルに決めた。ともに2月中旬に発売予定で、「絵を描いたり匂いを選んだりいろいろできたので、良かったんじゃないんでしょうか」と初体験に充実した表情だった。

1年目の昨季は24本塁打。豪快な放物線でファンを魅了するアーチストは、アーティストの一面も兼ね備えていた。【三宅ひとみ】

 

中野拓夢もアートTシャルで虎の絵を描いた。イメージを「自分に似せて優しい虎を描かさせていただきました」と説明。バットを尻尾に見立てるなど独特の感性を見せた。売り上げ予想で1位を「輝明です」、自らを「ダントツで2位かな」と言い、伊藤将に勝つ自信を見せた。鳴尾浜の自主トレは第4クール最終日を迎え、2軍スタートが決まったキャンプに「アピールすることも大事ですけど、自分の中でけがしないように、確認しながらキャンプインを迎えたい」と気を引き締めた。