日本ハムが4番野村佑希内野手(21)の一打から打線が大爆発して大勝した。新庄剛志監督(50)は試合後に「言うことナシ!! 選手に聞いてください。選手にね。お願いします」と、笑顔で球場を後にした。

前夜の同カードで鼻に死球を受けた野村は鼻骨骨折を負いながらも「4番三塁」でスタメン出場し、4回の第2打席に中前打で出塁。続く5番万波中正外野手(22)が左翼へ先制6号2ランを放った。

5回に同点とされたが、6回に清宮幸太郎内野手(22)の適時打などで3点を勝ち越し、7回にはアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)の7号ソロ、野村の中前適時打、万波がプロ初の1試合2本塁打となる7号3ランをバックスクリーンへ運んだ。打線は今季4度目の2桁得点。前夜はノーアーチだったが、この日は3本塁打が飛び出して、開幕から16カード連続本塁打となった。

先発した生田目翼投手(27)は勝利投手の権利目前の5回に3点リードを追いつかれて無念の降板。リリーフした吉田輝星投手(21)がきっちりピンチを断って17試合目の登板で今季初勝利を挙げた。吉田の勝利は1年目にプロ初登板初先発で初勝利を挙げた19年6月12日広島戦(札幌ドーム)以来、1071日ぶりでプロ通算2勝目。チームは1勝1敗で神戸遠征を終えた。

○…清宮が決勝打を放った。6回無死二塁で中前適時打。「同点にされた後で浅間さんがいいバッティングといい走塁で作ってくれたチャンスだったので、かえすだけという気持ちでした」。BIGBOSSが固定して起用する3番清宮、4番野村、5番万波がそろって打点を挙げるのは初めて。1学年後輩の2人に負けじと、試合を決めた。

【関連記事】日本ハムニュース一覧