広島が13日、スカウト会議を行い、白武佳久スカウト部長(62)が、最速151キロ右腕、苫小牧中央・斉藤優汰投手(3年)の1位指名を明言した。189センチ、91キロと恵まれた体格から角度のあるストレートを投げ込む本格派。北海道内関連で1位指名となれば、20年日本ハム1位の伊藤大海(苫小牧駒大)以来2年ぶりで、高卒投手では07年楽天1巡目指名を受けた寺田龍平(札幌南)以来15年ぶりとなる。
道産子右腕に「新井さん」こと新井貴浩新監督(45)が就任したばかりの広島から、熱いラブコールが届いた。この日、昼休み後に野球部副部長から知らされた斉藤は「とてもびっくり。高い評価をしてもらってうれしい」と喜んだ。チームの印象には「とても明るく雰囲気がいい」。侍ジャパンで活躍する選手も多く「菊池選手や森下投手など球界を代表する選手が多い。入れたら、多くのことを学びたい」と思い描いた。
広島では将来性を高く評価しており、近藤担当スカウトは「それだけの実力がある。角度があり、スピードにも伸びしろがある。球質も重い。一番の魅力はストレート」と話した。189センチの長身を生かした力のある最速151キロの直球に加え、課題だった制球も安定し、高校3年間でカーブ、スライダー、フォークなど、多彩な変化球を会得。白武スカウト部長も「次世代のエースになるだろう。カープに合う投手。1年はじっくり鍛えて、投手として育ってもらいたい」と、ハートをわしづかみにした。
北海道内から広島の指名を受ければ、19年育成1位の持丸泰輝捕手(旭川大高)以来3年ぶりで、支配下選手に限ると72年松林茂投手(大昭和製紙白老)以来50年ぶり。高卒選手では初となる。「知りませんでした。でもまだ1週間ありますし、舞い上がらず謙虚に過ごしていきたい」と穏やかな口調で話した。
今夏は南北海道大会準決勝で敗れ甲子園出場は果たせなかった。現在、プロ入りを目指し体幹トレなどで土台づくりを続ける。「夏は連投で疲れが重なり打たれた。体力をつけないと。将来は先発完投して勝利に貢献出来る投手になりたい」と思い描いた。
20年日本ハム5位指名を受け苫小牧中央から初のプロ選手になった根本悠楓投手(19)が2年目の今季、初勝利を含む3勝を挙げるなど活躍した。2学年上の先輩の背中を見て目指してきたプロのステージ。岩見沢生まれ苫小牧育ちの「斉藤ゆうちゃん」が、運命の日を待つ。【永野高輔】



