広島から球団アドバイザー就任が発表されていた黒田博樹氏(47)が1日、マツダスタジアムを訪れて球団と契約を交わした。

新たに就任した新井監督の要望もあり、現役を引退した16年以来の広島復帰となる。新井監督から「本当に何度も、しつこいぐらいのお電話をいただいて、いつも切り際には“お願いします”しか言われなかったので」という熱意から受諾に至ったようだ。黒田氏は新井監督と現役時代の00年代に広島の低迷期を支え、互いに移籍をへて15年に広島復帰。16年は再び投打の柱、チームの精神的柱として25年ぶり優勝をけん引した。

7年ぶりに指揮官とアドバイザーとしての共闘に「ちょっと自分でも戸惑ってるんですけど」と苦笑いしつつ、広島のために自身の経験を還元していくつもりでいる。現時点では今後の指導予定は未定。春季キャンプでの指導もまだ決まっていない。「オーナーからも“どんどん若い子に声を掛けてあげてほしい”“自分の経験したことを何か伝えてあげてほしい”と。(1軍が戦う)マツダに関しては勝負の場なので、僕がいきなり来てどうのこうのというのも…。2軍とか大野(練習場)とかには、これからの選手もたくさんいるだろうし、現時点ではそのイメージの方が強いかなと思います」。一戦必勝の戦いを続ける1軍よりも、将来性ある若手や殻を破り切れない選手がいる2軍での活動をイメージしていた。