楽天から1位指名を受けた立大・荘司康誠投手(22)が5日、母校の新潟明訓を訪問した。

理事長室で出迎えたのは中山道夫校長(68)、在学時の監督・本間健治郎教諭(49)。荘司は「今の時期がもどかしい。早くやりたい」と、プロヘの期待感を母校で膨らませた。

本間教諭が教え子に、こう尋ねた。「高校のときから、素晴らしい成長を遂げた。変わったところは何だ?」。荘司は考えるそぶりを見せずに応えた。「野球に全力を注げるようになった」。高校時代は130キロ台だった直球は最速157キロにアップ。中山校長が、差し出した色紙には「信は力なり」という座右の銘を記した。

その後は後輩の野球部員と対面。雨天練習場への移動と、学校の6限授業終了時間が重なった。2階から4階まで、鈴なりになった在校生から「荘司コール」が自然とわき上がった。後輩たちの歓迎を「素直にうれしい」と言った。

胸に「MEIKUN」と記した現役時代のウインドブレーカーで、荘司は後輩たちと対面した。実家から引っ張り出して着用した。「ブカブカだったのに、久しぶりに袖を通したら小さい。自分が成長したのかな」。母校で成長の証を実感していた。