オリックスは28日、山崎福也投手(30)が社会貢献活動として、脳腫瘍患者の支援をしている団体へ114万円(昨年の登板イニング×1万円)の寄付をすることが決まったと発表した。同投手は22年から登板イニング×1万円の寄付を行っている。

また、同投手は26日に小児がんなどの子どもが対象の施設「TSURUMIこどもホスピス」を訪問した。

今季もホスピス団体を中心に支援する予定(金額は昨年と同様、登板イニング×1万円)。

山崎福は中学3年のとき、脳腫瘍の手術を受けた。病から復帰し、日大三、明大を経てプロ入り。昨年まで通算153試合に登板し、28勝(40敗)と実績を積み重ねている。昨年の日本シリーズでは2試合に先発して好投、日本一にも貢献した。

そんな男だからこそ、同じ病に苦しむ人の気持ちは人一倍分かる。助けたい強い思いが、左腕を突き動かした。

山崎福は球団を通じて発表したコメントは以下の通り。

今の僕にできることとして、昨シーズンは1イニングにつき1万円を積み立て、主に脳腫瘍の患者さんを支援している団体に寄付をさせていただくことになりました。初めての活動でしたが、多くの方と出会い、施設や活動団体を知ることができました。ぜひ今年も何かの形で協力したい、という思いが強くなり、同様に活動を継続することにいたしました。

僕の中でもいろいろな考えがありましたが、先日、病気に苦しんでいる方々がいらっしゃるこどもホスピスを訪問させていただきました。僕自身、中学時代に脳腫瘍を患い、命の尊さや大切さを実感した1人です。たくさんの方に支えてもらった記憶が、今も鮮明に残っています。そうしたおかげで生きることができ、今も好きな野球ができています。

当時の感謝を忘れず、感謝を形にするためにも、今年はホスピス団体を中心に支援させていただくことに決めました。苦しんでいる中には子どもたちもいますし、少しでも僕が元気や勇気、夢を与えられるように頑張っていきたいです。1イニングでも多く投げ、チームの勝利に貢献し、この活動を広げていきたいと思っています。

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