ロッテは28日、前レッドソックスの沢村拓一投手(34)の入団が決まったと発表した。3年ぶりの復帰で、背番号は「54」。
沢村は吉井理人監督(57)とともに入団会見を行った。
会見での主な一問一答は以下の通り。
-先ほど吉井監督の存在が大きいと言っていた
3、4カ月くらいしか3年前の時はいなかったんですけど、こうしろ、あーしろと言われることは1回もなかったです。ただ沢村は悪い時にこうなるから気をつけろよって、そういう注意点をいただくだけでも大きかったです。アメリカの野球を経験してる方なので。その苦労だったりいろいろな事を分かってくださるというのは精神的に大きいです。
-ロッテを退団したあとに話す機会は
年に1回はお食事させていただいてました。
-今回の入団が決まる前に球団とどれくらい交渉してきたか
初めて交渉したのは1月22日です。それよりも前は交渉してないです。
-決断はいつ
一昨日の夜に、千葉ロッテさんにお世話になりますというのは、お電話させていただきました。
-リリーフでと吉井監督が言っていた。どのイニングを投げたいか。具体的な目標があれば
それは監督の方針というか、監督の考え方により合わせてというか。むしろ、監督が言わなくても選手が自覚して動いていけば、いろんな方面で対応できるんじゃないかって思っているので、そういう選手というか、そういうのをどんどん自分で考えて動かなくちゃいけないっていうのは、プロとして当たり前のことだと思っています。目標は特には今のところはないです。
-巨人からロッテに移籍し、環境が変わって復活した
物事は全てそうなんですけど、日常生活においても、やってもらって当たり前ってことは全く思っていませんし、やってもらった分は返したいなっていう気持ちが、そういう気持ちは持っているので。僕がアメリカに行く際にも、キャンプに入っても待ってくださったロッテへの気持ちっていうのは、もちろん強かったですし。決断する上では、たくさんの要素がある中では1つ大きな部分ではあると思っています。
-メジャーで学んだものは
日本の野球とアメリカの野球では野球が全然違うくらい別ものなので、何を学んできたかは、言葉にして表現するのはなかなか難しいんです。
-日本球界でやることへの楽しみ
楽しみですか。正直、僕、野球を楽しいと思ったことがないというか。幼い頃からやってきて、野球を仕事にしたときから楽しいと思ったことがないんですけど。アメリカに行って、目がくぎ付けになるような選手をたくさん見てきたので、そういうのを見ると、もっとうまくなりたいなとか、どうやったら近づけるかなとか、そういう方面からものすごく野球が好きになったので。向こうは世界なので、びっくりすることの方が多かったですけど、やっぱり、楽しさ。いろんな表現のある楽しさなんですけど、野球を楽しむために僕はロッテを選んだわけではないので、ロッテを勝つチームにするために、言いたくないことも言ったり、していかないと。何年も優勝していないわけですから。組織的には変わってこないんじゃないかなって思っています。
-突き動かすものは
やっぱり野球が好きですね。子供の時はそういう気持ちがあったんですけどね。仕事になるといろんなものに追われて見失ったりするので、ただ、野球は好きです。なので、うまくなりたいと思うし、チームに貢献したいなって思っています。
-メジャーの2年間を経験してやりきったか、心残りがあるか
正直やりきった気持ちも心残りの気持ちもなくて、本当に千葉で腕振るって決めた時から、そこにしか感情がないので、どちらでもないんですけど、あんまりないですね、そういうのは。ただなんですかね、自分がある程度いい状態の時に戻ってきたい気持ちは、アメリカでプレーする時は、少なからず、多少ありました。
-決断にあたって一番大切にした部分は
1つというと難しいんですよね。吉井さんが監督に就任されたこともそうですし、松本さんと原田さんが僕の獲得に動いてくれたこともそうですし、ロッテという組織の方向性というかそういうのも見えましたし、一番というと難しいんですけど。ただあまり人に相談することなく決めました。
-ファンにはどんな活躍を見せたいか
いい悪いはもちろん結果として出さないといけないので、プロなので、自分の中では追い求めていきますけど、とにかくどんな時も前向きに、チームを鼓舞するような、戦う姿を見せられたらなと思っています。
-今の状態は
すぐに実戦という形ではないんですけど、体はもう作った状態でいるんですけど。やっぱりボールだったり傾斜の違いだったり硬さだったりというのがあるので、そこはしっかりアジャストしていけたらなと思っています。
-ブルペンにはいつから入るか。
自主トレでもう3度入っているんですけど、いつ入るかはちょっと決めてはいないです。