巨人岡本和真内野手(26)が“キング弾”で勝負を決めた。
2回にDeNA石田から3戦連発でリーグトップに並ぶ9号ソロを左翼席上段に放り込んだ。3試合連続本塁打は18年から6年連続8度目。主砲の1発にエース戸郷翔征投手(23)も127球を投げ抜いて、今季チーム初完封で呼応。25日からは右太もも裏肉離れで離脱していた中田翔内野手(34)の1軍復帰も決定した。再び貯金1に積み上げ、上昇機運が一気に高まってきた。
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スラッガーとは不思議なものだ。打つときは打つ。岡本和はそんなゾーンに入っていた。2回先頭の打席。DeNA石田の初球は外角やや低めの直球だった。左翼席上段へ9号先制ソロ弾。敗れた前夜の9回、完封負けを阻止する1発から2打席連続で、6年連続となる3試合連発弾に、岡本和は「今日は今日でやっているので、ホームランになってよかったです」。この虎の子の1点で、チームは1日で再び貯金生活に戻った。
新主将が困難を一手に背負い、攻守で屋台骨を支えた。5番で一塁の中田翔が、4日ヤクルト戦で右太もも裏肉離れを負い離脱。代わって一塁に入り、三塁・門脇の新オプションが生まれた。クリーンアップの一角が不在の間、岡本和1人で15試合5本塁打12打点と量産。9本塁打はDeNA宮崎、牧とリーグトップで並んだ。守備位置が変わっても、打率はほぼ変わることなく3割台をキープし続けたのは、チームが勝つための最善かつ最強の策だった。
中田が負傷した翌5日、試合前の声出しで長野がいった。「一番悔しいのは翔だと思う。いい順位につけて、帰ってこられるように待ちましょう!」。これがチームの総意だった。この間にチームは3位に浮上。交流戦前、リーグ上位のDeNA、阪神との直接対決6連戦を1勝1敗として、25日から中田翔が1軍に戻ってくる。岡本和は「今いいチーム状態になってきてますし、その中でまた中田さんが帰ってくるので、今週さらに心強いと思います」と、少しだけ肩の荷を下ろした。
試合前練習では、左翼の位置で守備練習を行った。左翼での出場の可能性に「いろいろ起きそうですからね」とニヤリ。「もうちょっと上げられると思うので、1打席1打席やっていきたいと思います」。ピンチをしのげば波は倍。今季の巨人は戦いながら強くなっていく。【栗田成芳】



