ヤクルトの新外国人ディロン・ピーターズ投手(30)が、7回100球で4安打1失点と好投しながらも、来日初黒星を喫した。

初回から制球が抜群だった。スライダー、カーブを丁寧に低めに集め、直球の最速は147キロながら4回2死までパーフェクトピッチング。秋山に二塁打を打たれて快挙は途切れたが、6回までは散発2安打、無四死球で無失点に抑えた。

7回を迎えた時点で、投球数は78だった。1死から秋山に死球、続くマクブルームに四球と、今季5試合でわずか2四球だった左腕が、珍しく制球を乱した。西川に甘く入ったスライダーを中前に運ばれ、ついに失点した。「捕手の中村としっかりと呼吸の合ったピッチングができていたが、終盤、自分の失投で悔いが少し残る」と話した。高津監督は「100球が近づいて、球威もコントロールも少し乱れたかなと思うんですけど、よく投げたと思います。0-0という難しいゲームをあそこまで引っ張ったので、本当によく投げたと思います」と賛辞を送った。

これで6試合で3度目のクオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)で防御率は1・57と抜群だが、通算1勝1敗にとどまる。「次回はチームに勢いがつくような、粘りある投球をしたい」。交流戦でも安定感のある投球を続けていけば、いつか勝ち星もついてくるはずだ。