猛虎打線の復活祭や! 「日本生命セ・パ交流戦」で、阪神がオリックスに快勝し、関西ダービーを1勝1敗とした。3戦ぶりに6番で先発した佐藤輝明内野手(24)が初回に16打席ぶり安打となる2点適時二塁打を放った。前日まで21打席連続無安打の近本光司外野手(28)が4回に適時三塁打、シェルドン・ノイジー外野手(28)が13打席ぶり安打となる適時二塁打でトンネル脱出。悩める男たちが快音を響かせ、岡田阪神が勢いを取り戻した。

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二塁ベース上で、佐藤輝が両手をたたいた。出場5試合ぶりに飛び出した快音をかみしめた。「いい流れで回ってきたチャンスだったので、積極的にスイングしました。逆方向にうまく捉えることができた」。初回だ。勝ち越した直後の1死二、三塁。カウント1-0。左腕曽谷の外角151キロ直球を逃さなかった。「コースなりに飛んだかなと思います」。打球はライナーで左翼手の頭上を越えた。7日楽天戦以来、16打席ぶりとなる待望の安打は2点を追加するタイムリー二塁打。甲子園に虎党の大歓声が湧き起こった。

悩める男にとって、出直しの一戦となった。打撃不振に陥り、11日の日本ハム戦で今季初めて欠場するなど2試合連続でスタメンから外れた。3戦ぶりの先発は6番起用。「出るためにやってるんで。しっかり準備して、やっててよかったです」。試合前には打撃のポイントを再確認。5回には右前打を放ち、マルチ安打を記録。悔しさをバットでぶつけた。

前日13日の同戦では、9回に代打で出場したが、山崎颯の変化球に二ゴロで凡退。岡田監督は「真っすぐをはじき飛ばされへんからなあ」と、苦言を呈していた。注文通り、速球を捉えた二塁打。「たぶん新聞読んでると思った」と冗談交じりに語ると「最初の左中間にいったのが大きいと思うね。今までやったら、多分三塁側にファウルなってたかも分からないけど。どっかでやっぱりねえ、ゲームの中できっかけつかまないといけないから」と、復調を期待した。

不振で無安打が続いていた近本やノイジーにも安打が生まれ、10安打8得点の快勝。2位DeNAと3・5ゲーム差を維持し、接近を許さなかった。失速が不安視された岡田阪神。再ダッシュの原動力になる左の大砲が帰ってきた。【波部俊之介】

■22打席ぶり安打に笑顔戻る

阪神近本が自己最多となる今季8本目の三塁打を放ち勝利に貢献した。1回、先頭打者で初対戦となるオリックス曽谷から22打席ぶりとなる安打を放って逆転劇の口火を切ると、4回2死二塁の場面では右中間への適時三塁打で追加点をあげた。久々のヒットについては「めっちゃ楽ですよ。(メンタルが)状態的によくなかったんで、そういうところで出てくれたっていうのはすごい楽です」と笑顔で振り返っていた。

■13打席ぶり安打「状態はいい」

阪神ノイジーが出場6試合27打席ぶりのタイムリーを喜んだ。4回2死一、三塁、オリックス2番手本田から左中間へ13打席ぶり安打となる適時二塁打。6試合ぶりと聞き「思い出させてくれてありがとう」とニヤリ。8回にも安打を放ち、5月23日ヤクルト戦以来のマルチ安打もマーク。「打撃の状態はいい。失投を打ち損じせず強い打球を打つことができた。これを続けていきたい」。梅雨空を吹き飛ばす活躍を誓った。