あと1歩届かなかった。ソフトバンクが大量6点のビハインドも粘りの打撃で1点差まで詰め寄ったが、楽天に敵地仙台で惜敗した。藤本博史監督(59)は「追い上げても勝たなければ意味がない」と悔しさをあらわ。だが栗原陵矢外野手(27)の10号ソロなどで4点をかえした猛攻に「6回の攻撃は見事だった」と評した。先発の有原航平投手(30)は7回6失点で新加入後初黒星を喫したが、鷹の意地は見せた。
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七夕の夜空に逆転の一打は出なかった。9回2死一、三塁。一打出れば、同点、いや逆転の場面。無死一、三塁から牧原大、代打デスパイネが倒れ、7番栗原は2球で追い込まれると、松井の3球目フォークにバットは空を切った。
栗原は悔しげに振り返った。「打てるところに来たら振るというのは変わらない。投手が何枚も上でしたし、自分の振れるところに3つともきている。ピッチャーがすごかったということ」。序盤に6点を追いかける厳しい展開も打線は粘りの攻撃で1点差まで詰め寄った。それだけに、あと1本への悔しさは募った。
先発有原が初回に伊藤裕の4号3ランなど2死から大量5失点。さらに3回にはフランコにソロを被弾し、序盤で大量6点のビハインドとなった。直近で6点差をひっくり返しての逆転劇は同じ仙台での13年9月18日の楽天戦。2-8とリードされたが、終わってみれば11-10で乱打戦を制して逆転勝利を挙げた試合があった。
「追い上げても勝たなければ意味がない」。藤本監督は惜敗に渋い表情を作る一方で「この展開でよく追いつこうとしたし、ゲーム的には5、6回の攻撃は見事だったし、1点が遠かったけど、打線は頑張っていますよ」と打線の奮起には大いに手応えも感じ取った様子だった。
5回、近藤の適時打で1点をかえすと、続く6回は1死から栗原が反撃の号砲だ。則本の初球。128キロのスライダーを強振。中堅左に2年ぶりとなる10号ソロを運んだ。「あの方向にホームラン打ったのはそんなにない。芯に当たって入った。いい打ち方ができたと思います」。その後3四球で2死満塁とすると近藤、柳田の連続タイムリーでこの回一挙4点をかえした。
「明日頑張りましょう」。藤本監督は初戦黒星の悔しさをきっちり連勝で晴らすつもりだ。



