小久保ホークスがいよいよ始動する。ソフトバンクは1日、野手組が秋季キャンプ地の宮崎に入った。若手強化を図る小久保裕紀監督(52)は「個々のレベルアップ」とデータを入力して様々な投手の投球を再現する打撃マシン「アイピッチの利用」、「コーチを使え」と3点を訓示。球団主導でメニューを組んだ初の投手、野手分離キャンプで底上げする。

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「1軍監督」として再び宮崎入りした小久保監督は宮崎空港での歓迎セレモニーで悔しさをにじませマイクの前に立った。

「今年も3位という結果で、3年連続優勝を逃しているわけですが、同じ宮崎で(春季)キャンプを張っているオリックスさんがその間に3連覇。パ・リーグの現実がここにあります。その差を埋めるべく個々に焦点を当てながらレベルアップを図りたい」

約30分後。宿舎で行われたミーティングで演壇に立つと若手野手陣を前に訓示した。

(1)個々のレベルアップ

(2)アイピッチの利用

(3)個人練習でコーチを使え

レベルアップへ3つのポイントを強調した。今夏から球団主導でメニューを作成した秋季キャンプ。投打ともに主力メンバーが不在ということもあり、チーム練習に力点はなく、球団が蓄積した個々のデータと照らし合わせた若手の技術、体力強化を主眼とした。

2年間の2軍監督経験で主力と若手の実力差は小久保監督自身が一番熟知している。それだけにキャンプ期間中の成長よりも若手には殻を突き破る気付きの時間とさせたいようだ。「(キャンプの)12日間はきっかけをつかめ、ということです。劇的によくなることはないと思う」。さらに新加入の奈良原ヘッドコーチの存在に注目。「奈良原さんが外から入って来ることでフラットな目で(選手たちを)見てもらえる。我々はどうしても先入観は悪と分かっていてもそうなるので。僕より奈良原さんが秋を見てもらえるというのが大事ですね」と期待した。

第2クールは投手陣が練習する福岡・筑後市のファーム施設で練習を見守る予定。若鷹の底上げに向け、新監督は実り多き秋とするつもりだ。【佐竹英治】