日本ハムが、巨人を戦力外になった鍵谷陽平投手(33)の獲得調査を進めていることが6日、分かった。

北海道七飯町出身で、北海のエースとして活躍した鍵谷は、日本ハムでプロのキャリアをスタート。16年の日本一に貢献するなど主に中継ぎとして活躍したが、19年のシーズン途中にトレードで巨人に移籍していた。獲得となれば5年ぶりの古巣復帰となる。

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“北海道の1番星”が、再び故郷で輝くかもしれない。日本ハムが、かつて在籍し、巨人を戦力外になった鍵谷の獲得に動き出していることが分かった。エンゼルス大谷と同じ、12年ドラフトで日本ハムに入団。19年のシーズン途中に巨人へ移籍するまで、ブルペンを支えた。16年の日本一に貢献したほか、17年にはキャリアハイの60試合登板を記録したタフネス右腕だ。

13年4月14日オリックス戦で救援登板し、プロ初勝利を挙げた。本拠地を北海道に移して10年目の節目。球団の北海道出身選手として、初の勝利投手だった。日本ハム、巨人で主に中継ぎとして活躍し、プロ11年で通算419試合に登板。コツコツと積み上げた実績は25勝15敗7セーブ、84ホールド、109ホールドポイントにのぼる。

2年連続最下位のチームは今季、救援防御率がリーグ4位。逆転負けはリーグワーストの33試合で、救援陣の整備が近年の課題となっている。急速な若返りで、1軍経験が乏しい選手が多いのも悩みだ。今季巨人で開幕を1軍で迎えながら13試合の登板に終わった鍵谷だが、日本ハムは経験豊富なベテラン右腕を戦力として評価している模様だ。

北海道高校球界の古豪、北海のエースとして、08年夏の甲子園に出場するなど、アマチュア時代から地元の期待を背負ってきた。「北海道の人たちから応援してもらえる選手になりたい」と誓って、プロの世界に飛び込んでから来季で12年目。獲得となれば5年ぶりの古巣復帰で、来季開業2年目を迎える本拠地エスコンフィールドを盛り上げる存在になりそうだ。

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