日本ハムからポスティングシステムを利用して大リーグのレイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(29)が19日、北海道・北広島にある日本ハム球団事務所で会見を行った。

【会見その3】

-メジャーで抑えるために

上沢 やっぱりこう、スプリット、落ちる球と高めの真っすぐがすごく大事になってくると思いますし、あとはそもそもぼくは球が速いほうじゃないので、いろんなことを使ってタイミングをずらしながら投げていくことが大事なんじゃないかと思いますね。テンポを変えて投げてみたり、相手のタイミングをとらせないことが大事なんじゃないかと思いますね。

-その上でオフ取り組んでいること

上沢 とにかく真っすぐはしっかり投げられるようにしないといけないので。基本としては。そこは練習していますし、あとはフォークは多めに練習していますね。なるべく真っすぐに見えるように落とすって言うか。

-シーズンを通してアメリカ仕様に変えたこと

上沢 アメリカ仕様にっていう感じは特にないですけど、シーズン終わっていろいろ動画をたくさん見たりして、こういう風にやったほうがいいのかなとか。配球の違いとかたくさんあるので、キャンプに入ったときから勉強するんじゃなくて、入る前から勉強したいなと思っているので、そういうのは見るようにしていましたね。

-話はどれくらいの球団と

上沢 具体的な数とかはあんまり言えないので、契約の内容とかもなかなか言えないですけど、評価してくれた球団は何球団かあったので、だから期限ギリギリまで悩みましたし。本当に期限最終日は本当に濃い一日を過ごしたなと感じますね。

-それぐらいにはレイズの本拠地にも行っていた

上沢 いや、もともと期限のギリギリまでアメリカにいるつもりじゃなかったので、もうその時点でずらしてずらしていたので、レイズの方からは一回来て球団施設を見てほしいって言われていたんですけど、帰らなきゃ行けなかったので、今回は行けないですっていうのは伝えて。でもキャンプ地と近いので。本拠地が。1時間半くらいなので、車で。その時でも大丈夫かなと。

-最後の1日はどう過ごしたか。ホテルで1人で考えていたか

上沢 まあまあまあ、代理人の方とかと、家族とか。結構めまぐるしく契約の話がどんどんどんどん、いろいろと入っていたので、どうしよう? っていう感じではありましたけど、最後は結局自分で決めたので、すごく刺激的な1日ではありました。

-人生の中でも一番濃い1日

上沢 かもしれない。結構疲れが。決断した後はどっと疲れが来た感じがありました。

-決断は期限のどれぐらい前に

上沢 期限の時間がわかっていたのもあるし、もし他の球団に行くとなれば、そっちに飛ばないと行けないし。飛行機の時間もあったし、いろいろと。決断しなければいけない時間の1時間ぐらい前です。そこまで悩んだ。1時間前ですね、僕が代理人に「レイズにします」と。

-他の日本人選手の大型契約は耳に入っていたか

上沢 それこそ(大谷)翔平が決まった時も、(山本)由伸が決まった時もアメリカにいた。今永が決まった時もずっとアメリカ。毎日チェックしながら、過ごしていた。翔平が決まった時はドジャースの近くに部屋を借りていたので、ドジャースのショップに行って「もう翔平の番号があるんだ。早いなあ」と。休みの日に行っていた。

-買ったりはしなかったか

上沢 買ったりはしなかったです(笑い)。

-マイナーは厳しい環境。はい上がっているために何が必要か

上沢 まずはファイターズ、日本の球界でやってきたことをがらっと変えることは最初はない。でも、レイズの方といろいろと話したりして、ミーティングしたりしたりして、こういうふうにしていった方がいい、という話があれば、それをちゃんと聞きながらやっていかないといけないと思う。きっと配球が日本とは違うと思うので。何となく日本なら、このバッターはこんな感じというのはあるが、本当に全く誰も知らないので。映像で見ているだけじゃわからない。投げてみないとわからない部分が結構多い。キャンプから結果を出さないといけないので、チームのアナリストたちとコミュニケーションを取っていくことが大事になる。

-マイナー契約を選ぶにあたって怖さや不安は

上沢 いや、うーん、怖さがないってことはないですけど、どちらにしろ、今年ぼくは結果を残さないと、来年の大きい契約は待ってないし。なので、どこのチームに所属しても絶対に春のキャンプから結果を残すと言うことは変わりなかったので、それが、その悪かったときのことはあまり考えないというか、とりあえずやるしかないので、結果を残すしかないので、マイナー契約であろうと、メジャー契約であろうと、結果を残して先発ローテーションのなかに入っていかないといけないので。なので、そこに関してはあまり不安、というかやらないといけないので、怖さというのはあまりなかったといえばなかったですね。

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