実戦デビューを騒がしく? 飾った。DeNA度会隆輝外野手(21=ENEOS)が10日、チーム今季初実戦となる紅白戦に「1番右翼」で先発し、4打数3安打2打点1四球。1回先頭の第1打席で、小園の139キロ直球を右前にはじき返して“プロ初打席初安打”。2回1死一、二塁からは中前適時打で“初打点”、4回2死二塁では右翼フェンス直撃の適時二塁打を放って“初猛打賞”を記録した。ベンチからも人一倍声を張り上げ、快調に滑り出した。
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度会が球場全体の盛り上げ隊長と化した。待ちわびた初実戦。はやる気持ちを抑えて冷静に、と言い聞かせた。先頭の1回、注目の初球。小園の内角への138キロ直球をボールと判断して見送るも、ストライク。慌てない。2球目はファウルで追い込まれるも、冷静さを保った。フルカウントから直球をコンパクトに捉え、一、二塁間を抜く右前打。「めちゃくちゃうれしかったんですけど(一塁コーチの)琢朗さんから『エルボー取ろうよ』と言われてガッツポーズする暇がなかった(笑い)」と、クールに肘当てを外した。
“プロ初打席初安打”の勢いは止まらない。2回1死一、二塁では小園の足元を抜く中前適時打で“プロ初打点”を記録。4回2死二塁は2ボールから徳山の内角低めへの141キロ直球をさばいて、右翼フェンス直撃の適時二塁打とした。デビュー戦から猛打賞を達成し、二塁ベース上でガッツポーズを見せて喜びを爆発。「3本のヒットは全部イメージ通り、思い描いた通り打てているので、すごく良いのかなと思います」と自画自賛した。
プレー以上に声での存在感も絶大だった。紅組の攻撃時には「いいね、いいねー!」「ナイスバッティング!」。打席の梶原には「カジさーん!」と、甲高い声が響く。度会が打席か走者に出ているとき以外、常に明るいかけ声がこだました。あまりの明るさに、スタンドからも時折笑いが起こるほど。それなのに、本人は「20点。もっといけたッス」と不満げで「ビブラートで響かせることを意識していました(笑い)。少しでも鼓舞して盛り上げて、いい形でプレーする後押しができたら」と、美声での貢献に意欲的だ。
守備では打球処理にもたつくなど課題も残ったが、プロでの実戦は1試合目。「まだまだ課題もたくさんある」。プレーでも声でも、まだまだ盛り上げる。【小早川宗一郎】
◆主な新人の初実戦 大谷(現ドジャース)は日本ハム時代の13年2月17日、沖縄での紅白戦で実戦デビュー。代打で三遊間に初打席初安打をマークし、好走塁の二塁打を含め4打数2安打だった。3安打の固め打ちは06年新井良太(駒大-中日=サムスン戦で1本塁打含む)、07年金子洋平(ホンダ-日本ハム=紅白戦で1本塁打含む)、16年重信慎之介(早大-巨人=紅白戦)らが記録。



