快挙だ!慶大・渡辺憩捕手(1年=慶応)が引き分け間際の延長12回1死、サヨナラ本塁打。ルーキーの初打席サヨナラ弾は同リーグ99年の歴史で初。価値ある勝ち点を挙げた。早大-明大は延長10回まで0-0も、11回に早大が一挙5点で勝ち点。通算100安打にあと「2」と迫る明大・宗山塁内野手(4年=広陵)は無安打だった。
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ヒーロー渡辺憩は歓喜から20分が過ぎても「夢の中にいる感じです」と紅潮していた。延長12回1死、ドロー直前に代打で登場。大学での公式戦初スイングで、白球を神宮左翼中段近くまで飛ばしてみせた。1年生の初打席サヨナラ弾が、極めて価値ある勝ち点を慶大に。「何が起きたか分からないんですが、最高の気分です」と興奮した。
慶応高で夏の甲子園Vを果たしてから250日後。新たな舞台の神宮で背番号49をつけた。「両チーム、両アルプスの応援がとてもすごくて、観客もみんなが1球に集中して勝利をつかみに行っていて」。ベンチやブルペンで出番を待ちながら大学野球を味わい、1球集中で決めてみせた。
高校時代は、この日も1番スタメンの丸田湊斗外野手(1年)の技量とイケメンぶりが脚光を浴びた。だから渡辺憩も「経験してこなかった光景ですね」と報道陣に囲まれ恐縮する。だが慶応高の森林貴彦監督(50)はずっと思っていた。
「完全に丸田に持って行かれる形になりましたけど、チーム内でイケメンは渡辺憩の代名詞でした。捕手なのでマスクをしていることが多いですけど、ぜひ注目していただいて」
カメラを向けると、自然と白い歯を見せるフレッシュさ。打での大貢献に「今日みたいに勝負どころで1本打てる、頼りになる選手になりたい」と掲げるが、それ以上に期待されるのはやがての正捕手の座。マスクをかぶる前に、まずは素顔で大学デビューに大成功した。【金子真仁】
▼代打でリーグ戦初打席の慶大・渡辺憩がサヨナラ本塁打。東京6大学リーグで1年生の初打席本塁打は、22年の明大・瀬千皓(せ・ちひろ)以来8人目(春5人、秋3人)。このうちサヨナラ弾は史上初めて。1年生以外で初打席のサヨナラ本塁打は79年春に明大・城石淳(3年)が法大戦で放っている。
◆渡辺憩(わたなべ・けい)2005年(平17)7月23日生まれ。中学時代は千葉市シニアでプレー。同市の小中台中から高校は慶応に進学。甲子園には23年に春夏連続で捕手として出場し、通算6試合で22打数7安打(打率3割1分8厘)、2打点。夏に仙台育英との決勝で3番を打った。173センチ、70キロ。右投げ右打ち。



