オリックスは打線が久々につながり、1分けをはさむ4連敗を止めた。
1回に3点を先制されながら、直後に4得点で逆転に成功した。試合前まで5月は10試合で20得点。平均2点しか取れず、ファンのイライラも頂点だったはずだ。
それを6年目の太田椋内野手(23)が吹き飛ばした。紅林の適時打で1点差に迫りなお2死一、三塁。楽天内から右中間への逆転タイムリーはプロ初の三塁打。全力で激走し「疲れました」と苦笑いも、力強いガッツポーズを繰り出した。
今月5日に降格となり、前日17日に1軍復帰。この期間中に2軍5試合で20打数9安打の打率4割5分と暴れた。「狙いを絞りながら、自分のスイングができる球が来たら思い切って」と持ち味の積極打法を控え気味にして、好調を維持。1回の逆転打も2ストライクまで見逃し、粘ってフルカウントから外角直球を狙い打った。
前日17日に続く「キャンプ地みやざきシリーズ」。京セラドーム大阪を表敬訪問した清山知憲宮崎市長(42)は2月キャンプの祝宴で、目の前に座った中嶋監督に「みやざきデーは勝ってください」とお願い。指揮官は「必ず勝ちます」と公約し、有言実行した。
そんな試合で太田が活躍したのも何かの縁か。宮崎キャンプ中にピークを迎えることが多く、指揮官にかつて球場名をもじって「ミスターSOKKEN」と呼ばれた18年ドラフト1位。3回も適時打で3年ぶりの3打点。3安打も今季初で「これを継続できるように」と引き締めた。
チームは13安打8得点。5得点以上は5月は初めてだった。長期遠征が絡んだため、実に12日ぶりの勝利。負ければ首位ソフトバンクと11・5差に開き、逆転で2連覇した2年前の最大ゲーム差に並ぶところだったが、免れた。ここから反攻に転じる。【大池和幸】



