パ・リーグ首位のソフトバンクは小久保裕紀監督(52)の執念継投がハマり、4カード連続の勝ち越しを決めた。12球団最速で60勝に到達。貯金も今季最多タイの30に戻した。
勝負手を打ったのは4点リードの4回だった。先発はドラフト6位ルーキーの大山凌投手(22)。3回までは無安打投球も、4回に1死満塁のピンチを招いた。1発出れば同点という局面で7番フランコを空振り三振。ここで小久保監督は継投策に出た。2番手には同5位の沢柳亮太郎投手(24)を起用。「(大山は)あの回でいっぱいいっぱいだったですね。今日は飛ばしてましたから。球を見ての判断? もちろん」。試合の流れを左右する大一番でルーキーリレー。沢柳は小深田を三振に斬り、見事に采配的中だ。
沢柳は5回も0封で1回1/3を無失点。うれしいプロ初勝利だ。社会人出身の24歳右腕は「ルーキーの大山が作ったピンチ。自分も同じルーキーですが、(年上の)先輩として絶対に無失点に抑えようと思いました」と笑顔。両親も観戦に訪れた一戦で、記念球を手に無数のフラッシュライトを浴びた。指揮官も「今日は沢柳ですよ」と好救援を披露した右腕をねぎらった。
大山はプロ初勝利こそ逃したが、プロ2度目の先発で3回2/3を54球、2安打無失点。次回登板に期待を抱かせる投球だった。兄貴分、沢柳の好投には「いやもう、素晴らしいお兄ちゃんです」と感謝。「次はちゃんと、自分の実力で初勝利が取れるように頑張ります」。首位独走のソフトバンクには頼もしいルーキーたちがいる。【只松憲】
▼柳町(2回、右翼線を破る先制の適時三塁打)「打ったのは真っすぐです。とにかくつないでいくことだけを考えて打席に入りました」
▼栗原(3回に左越え適時二塁打)「打ったのはシンカーです。大きな追加点を挙げることができて良かったです」



