夏の近本が止まらない。阪神近本光司外野手(29)がマルチ安打を放ち、プロ野球歴代2位タイの記録に並んだ。まずは2回2死一塁。「甘かったので」と左腕東の初球131キロスライダーを捉えてライナーで左前へ。13試合連続となる安打を決めた。7回には再び東から中前打。外角低め126キロスライダーをすくい上げてライナーで運んだ。いずれも外角のボールを捉えた安打。「元々、外中心のピッチャーなので。要所要所でインコースは来ますけど。分かっていても打てないのが東だと思うので」と冷静に振り返った。
この2安打で自身通算905安打に到達。プロ6年目までの通算安打数では青木宣親(ヤクルト)に並んで球界歴代2位となった。1位の長嶋茂雄(巨人=926安打)にも21安打と迫る。チームは残り24試合を残しており、1試合1本のペースで安打を重ねれば「長嶋超え」に到達する勢いだ。
8月はここまで月間打率3割9分2厘と絶好調。この2安打で今月38本目の安打となった。月間安打数は20年8月に並び、すでに自己最多。10年8月に鳥谷敬が記録した球団記録43本にも、あと5本に迫る。1打席1打席に集中して重ねてきた安打数。結果を残しながらも近本は冷静だった。
「別に手応えとかそういうのは関係ない。その試合で勝つプレーができるかどうかだと思うので」
リードオフマンの好調ぶりは、逆転Vへの明るい材料だ。【波部俊之介】



