夏の猛暑が過ぎ、ひんやりと涼しげな横浜スタジアム。雨風が吹き荒れる中、DeNA三浦大輔監督(50)は長袖のアンダーシャツに長袖のジャージー姿で、ベンチで手をたたいた。今季初の1-0勝利。「(巨人戸郷を)攻略したかと言われると、攻略というほどの内容じゃなかったですけど、やっぱり勝つか負けるかなので。勝つためにああいう形で点を取って守り切れたのは良かった」と勝つしかない状況での「勝ち」に安堵(あんど)した。

効率的な攻撃が決まった。巨人先発は19日の前回対戦で8回無失点に封じられ、直近3試合連続無失点中の戸郷。3回先頭、1番梶原が15打席ぶりの安打となる右前打で出塁すると、すかさず13盗塁目となる二盗を決めた。無死二塁とチャンスを演出して続くのは2番牧。しぶとく逆方向にはじき返した。右飛としてタッチアップで1死三塁。さらにチャンスを拡大した。

3番佐野の打席で巨人の内野陣は三塁、遊撃が前進、一塁、二塁が対左打者として後ろを守る変則シフト。佐野は147キロ直球を的確に二塁前に転がした。内野ゴロの間に先制点をゲット。それぞれが役割を全うし、単打から足を絡めた攻撃で春季キャンプから掲げる「走塁改革」を体現した。三浦監督も「カジ(梶原)もよく出てスチールも決めて、牧が走者を進められたのが大きかったですし、恵太(佐野)も転がして事を起こしてくれました」と目を細めた。

投手陣も完封リレーで勝負強く薄氷の1点差勝利。勝たなければ9試合を残して優勝の可能性が消滅する、重圧に打ち勝った。この日敗れた広島とは1・5ゲーム差に拡大し、優勝の可能性も首の皮一枚つながる。三浦監督は「(他球団は)関係ないです。うちはまた明日も勝たなきゃいけないですし、上を見て頑張っていきます」と力を込めた。勝負の秋、気温は冷えても、熱く戦い抜く。【小早川宗一郎】

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