今季限りでの現役引退を決断した独立リーグBC・埼玉の由規投手兼任コーチ(34)が16日、埼玉県内で引退会見に臨んだ。
黒のスーツ姿で会見場に登場。「報道やSNSなどで発信した通り、今シーズンをもちまして現役を引退する決断をしました。この会見の場で思いの丈を伝えられればなと思いますので、本日はよろしくお願いします」と、あいさつした。
引き際については「ここ2年、3年はいつ辞めてもいい覚悟というのはあったんですけど」としつつ、「先月ありがたいことにヤクルトスワローズから始球式というお話をいただきまして。投げ終わった後になんか自分の中でここで終わりにしてもいいかなという思いが強く込み上げてきて。神宮で始まり、神宮で終わるのが一番きれいな形なんじゃないかなと思って」と9月19日のヤクルト-広島戦(神宮)での始球式が、決断の大きな決め手となったことを明かした。
仙台育英(宮城)から07年高校生ドラフト1巡目でヤクルト入り。19年に楽天へ移籍し、20年に戦力外通告。21年にBC・埼玉へ入団。23年7月からは約2カ月、台湾プロ野球の楽天モンキーズでもプレーした。「やりきったなという風に思いましたし、何も悔いはないと。この17年間全てに本当に意味があった」と、現役生活を振り返った。
けがに泣かされた野球人生だったが、支えとなったのはファンの存在だった。「やっぱり練習をやってると孤独感を感じますし、そういった中でもやっぱり声をかけてくれる存在っていうのはすごく大きい存在だったので、やっぱりファンの方々の声援が背中を押してくれました」。目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせながら感謝の思いを口にした。
来季は古巣のヤクルトに投手コーチとして入閣する見込み。「(選手が)困った時に自分が寄り添えて、逆に選手から聞きに来てもらえるような、その信頼感を大事にしたいなと思います」と話した。



