日本ハム加藤貴之投手(33)が9回9安打2失点と粘投し、自身5年連続、今季は初めての完投で4勝目を挙げた。
「長いイニングを投げてなかったのは僕だけでしたし、今日完投できて良かったです」。先発陣では金村、伊藤、北山、古林睿煬、山崎に続いて6人目の完投勝利。「情けない」という思いが、最後まで原動力立ち続ける原動力となった。
4回に2失点目を喫したときは「心が折れかけた」。最近は得点を取ってもらった直後に取られることが多かった。「またか…」と気落ちしかけたところで、打線がその裏に2点を奪ってリードを広げてくれた。そこでスイッチが入った。
加藤貴 先発って1年間でも多くて25、26試合。野手と中継ぎは143試合ベンチに入って、なんて言うんすかね…なんかこの1試合で僕はまた登板が空いてしまう。「ここで全力を出さなかったらどうすんだ」と思って切り替えられた。
5回以降は得点を許さなかった。7回が終わると加藤投手コーチから「1点取られたら代わる」と言われ「何がなんでもと思って投げました」。9回もピンチを背負ったが、意地を見せて最後まで投げ抜いて「今日の完投は、もう1回自分を見つめ直す、いい完投だった」と振り返った。
試合後に新庄監督は球団を通じて「今日は加藤コーチにお願いして、完投してもらいました!」とコメント。今季は7回が最長だった左腕に殻を破らせて、チームも交流戦3カード目で初の勝ち越しを決めた。【木下大輔】



