首位ソフトバンクが執念の9回逆転勝ちで優勝マジックを13に減らして、4年連続のAクラスを確定させ、パ・リーグ最速でクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。8回に1点を勝ち越されたが、近藤健介外野手(32)と中村晃外野手(35)の連打や牧原大成内野手(32)の犠飛で同点。最後はオリックス守護神マチャドのけん制悪送球でラッキーな決勝点をもらった。負ければきょう14日にも優勝マジック消滅の危機だったが、連敗を3で止めて2位日本ハムとの2・5ゲーム差をキープ。13勝3敗2分けと貯金を荒稼ぎするオリックス相手に相性の良さを見せつけた。
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思わぬ形でホークスに大きな1勝が転がり込んだ。1-1に追いついた9回、なお1死一、三塁の場面。オリックスの守護神マチャドが8番海野隆司捕手(28)を打席に迎えたところで、一塁へけん制悪送球。ボールは一塁ファウルゾーンを転々とし、三塁走者の野村勇内野手(28)が悠々と生還。土壇場で逆転に成功した。小久保裕紀監督(53)は「苦しい試合でしたけど、この時期は勝てばいい」とナインをたたえた。チームは連敗を3で止めて4年連続Aクラスを確定させ、パ一番乗りでCS進出を決めた。
執念だった。8回に1点を勝ち越されたが、誰も諦めていなかった。先頭の近藤が内野安打で出塁。指揮官が「バントは考えていなかった」と信じた続く中村は右前打で応えた。連打で無死一、三塁とすると、代走野村の二盗で二、三塁にチャンス拡大。6番牧原大が「最低限の仕事をしようと」としっかり左翼に犠飛を上げて同点とし、勝ち越し劇につなげていった。
今季初対戦の先発九里ら投手陣を攻略できず、8回までは無得点だった。この試合を落としていれば、きょう14日にも優勝マジック消滅の危機だった。最終盤の逆転勝ちに小久保監督は「紙一重の試合でした。勝ち切ったのは大きい」と安堵(あんど)。今季のオリックス戦は13勝3敗2分けと圧倒。あらためて相性の良さをみせつけた。そのオリックスとあと7試合残しているのも大きい。
2位日本ハムとの優勝争いは1試合1試合が重いデッドヒートの様相だ。試合前、小久保監督は「最後の最後までもつれる中でプレーできること自体が幸せ。我々が勝たないと優勝には届かない」と言った。新庄ハムとは2・5ゲーム差をキープし、優勝マジックは1つ減らして13とした。牧原大は「勝つだけですね。それ以上は何もないです」とナインの思いを代弁した。シーズン残り16試合。2年連続の歓喜のゴールへ、一戦必勝で突き進む。【佐藤究】



