昨オフ巨人から甲斐の人的補償で加入したソフトバンク伊藤優輔投手(28)が、堂々の本拠地0封デビューを飾った。「緊張とかは特になく、観客の声援も力になりました」。勝負がどちらに転ぶか分からない、0-1の8回から4番手で登板。いきなりクリーンアップとの対戦になったが、落ち着いていた。右腕から150キロ台を連発し、先頭のオリックス3番太田を三ゴロ、4番頓宮を右飛、5番中川を二飛に打ち取った。

9回は杉本のヒットなどで2死二塁のピンチを招いたが、紅林をフォークで空振り三振。移籍後初の回またぎで2回を1安打無失点、2奪三振にまとめた。最速は154キロを計測するなど、約3カ月ぶりの1軍で猛牛打線を圧倒。「1回、1回を必死にって感じでした」。持ち味発揮で小久保監督の起用に応えた。

1軍でのソフトバンクデビューとなった6月、2試合2イニングを無失点に抑えたが、層の厚さもあって同23日に降格。だがその後の2軍戦は、17試合で18回0/3をわずか2失点に抑える快投連発で、優勝争い最終盤の今月18日に再招集された。藤井、松本裕、杉山の勝利の方程式が確立されているが「僕たちの役割はそこに負担をかけないように。接戦の負けゲームが大事になると思うので責任を持ってやりたい」と自覚たっぷり。倉野投手コーチは「前回1軍にいた時よりも。明らかにレベルアップをしている。しっかりファームでやってきたことが実った投球だった」と目を細めた。輝き始めた東京・小山台出身の“都立の星“が、V2に貢献する。【佐藤究】

◆伊藤優輔(いとう・ゆうすけ)1997年(平9)1月14日生まれ、東京都出身。都立小山台ではエース兼主将として14年センバツに21世紀枠で出場。中大ではリーグ通算8勝。社会人の三菱パワーを経て20年ドラフト4位で巨人入団。1年目の21年11月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受け育成契約に。24年7月24日に支配下復帰し、同30日阪神戦(甲子園)で1軍デビュー。FA移籍した甲斐の人的補償で今年1月にソフトバンク入団。1軍通算は11試合で0勝0敗、1ホールド。178センチ、82キロ。右投げ右打ち。背番号42。今季推定年俸は820万円。

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