関西学生野球の春季リーグが今日4日、開幕する。24年秋から3季連続で最下位の京大は、わかさスタジアム京都で関学大との開幕戦に臨む。昨年は春秋ともに勝てず、3季連続最下位に沈んでいるが、巻き返しを図るべく東都大学野球リーグで6連覇中の青学大へ“弟子入り”。大学野球界屈指の強豪の練習に参加し、強さの秘密を感じた。恩に報いるためにも、開幕節から勝ち点奪取で好スタートを切る。
◇ ◇ ◇
元ソフトバンク投手の京大・近田怜王監督(35)は目を奪われた。青学大・安藤寧則監督(48)に電話で直談判し、昨年9月と今年2月に選手とともに練習に参加。今秋のドラフト上位候補に挙がる鈴木泰成投手(4年=東海大菅生)、主将の渡部海捕手(4年=智弁和歌山)ら、有力選手がズラリと並ぶ少数精鋭の組織。個々の高い技術もさることながら、練習へ向かう姿勢が違った。
近田監督は「アップの段階からみんなで一気に体も心も高めていき、『全員で戦う』という意識が徹底されていました。お互いに高いレベルを求め合う姿勢がすごくて、練習で完璧にしないと、試合では出せないことを実践されてる」。明治神宮大会2連覇を成し遂げた常勝軍団。日本一のチームには日本一になる理由が詰まっていた。練習に参加した松本径一郎主将(4年=小野)も「最後までやり切る意識がすさまじかったです。特に『練習の入り』と『締め』に対する監督、選手の意識の高さが一番印象に残っています。同じポジションの渡部は目標に対する強い思いや危機感があるからこそ、その表情にやるぞという気持ちが表れていて、言動の1つ1つに重みがあった」と力説した。
16年以来9年ぶりに春秋未勝利に終わった悔しさをかみしめる時間はもう終わり。「京大生は非常に集中力が高い。なぜ必要なのかという理由と勝つための方法を的確に伝えれば、圧倒的な熱量で目標に向かって進んでくれる」と近田監督。関西きっての頭脳派軍団が、勝ちにこだわる組織への道を歩む。24年春に記録した歴代最高タイの4位を上回る成績を出す準備はできている。【平山連】



